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葬儀後に塩がない理由とは?帰宅後に撒く方法、やり方とは?

投稿日:2018年5月17日 更新日:

さとしです。

葬儀や通夜の場で渡す香典のお返しで会葬御礼に塩が付いているのが恒例ですが、近年塩が付いていないケースが見受けられます。

葬儀後のお清めの塩について

・なぜ葬儀の会葬御礼に塩がついていないのか?
・帰宅時に塩をどのように撒けば良いのか?
・うっかり塩を撒くのを忘れた場合にどうすれば良いのか?

以上についてお伝え致します。

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会葬御礼に塩が付いていないのは何故?

昔は葬儀後に帰宅した際に、塩を撒いて清めてから家に入ったものです。
でも、今は、葬儀の帰りに渡される会葬御礼(喪主の挨拶状と気持ちの品)に塩がついてこない場合が多いのですよね。これは、お清めの塩に対する考え方が昔と今とで違うからなのです。

お清めの塩の歴史!

なぜ昔は清めの塩を撒いたかというと、「死は穢れ」と考えられており、穢れを祓い清めるために塩が使われていたからです。この考え方は、古事記に登場する夫婦神である、イザナギとイザナミの話が由来とされています。

イザナギは妻のイザナミが亡くなり死後の世界へ旅立ってしまったため、連れて帰りたくて自分も死後の世界に行ったのですが、そこでのイザナミは腐って蛆虫の這いまわるような状態でした。そして、それを見てしまったイザナギは驚き慌てて逃げ帰り、海に飛び込んで自分の体を洗い清めたのです。ここから、清めの塩のしきたりが出来たのです。

清めの塩がなくなった理由!

ただし、清めの塩に対する考え方は、文献が古事記ですから神道だけなのです。他の宗教について言うと、仏教では、人が亡くなると仏になり天上界へ行くとされています。また、キリスト教では神の元へ行って裁きを受け、天国か地獄へ行くことになります。(聖書を信じる人は裁きが免除されるので問題なく天国行きになりうるとされています。)

つまり、仏教やキリスト教では「死は穢れ」ではないし、塩を撒くようなことではないのですよね。日本では元々神道と仏教が両方信仰されてきたので神道の「清めの塩」についても尊重されていたのですが、意味を考えると仏教やキリスト教には「お清め」という考え方そのものが相いれないのですよね。特に、浄土真宗等では仏に対して塩を撒くのは失礼なことだとして、以前から塩を撒かないことが知られていますし、他の宗派などでも次第次第に清めの塩は行わない流れになってきました。そして、それを受けて、葬儀社屋の方でも会葬御礼に塩をつけない方法が通常となってきたのです。

葬儀後に帰宅した際に塩の撒き方、撒く方法!

上の記事でお伝えしたように、今の時代は会葬御礼に塩がついてこない場合が増えているし、仏教徒やキリスト教徒であれば特に、帰宅時に塩を撒かなくても全く間違えありません。

ですが、何と無しに習慣になっていたから塩を撒かないと気になる、という人もいるのですよね。その場合は、次のような方法であらかじめ葬儀の前に塩を下準備してから外出ようにしましょう。

(1)玄関先(玄関の外)に塩を用意しておき、帰宅した際に塩を撒いて清めてから入る
(2)自分で撒くのが面倒であれば、玄関先に盛り塩(玄関の外の左右2ヶ所)をして、帰ったらそこを通るだけ。

塩は、家に悪いモノを持ち込まないためにも、玄関に入ってから行うのでなく、玄関の外で行ってから家に入るようにします。そのため、塩は玄関の外に置く方が良いですね。

ちなみに(1)で塩を撒く場合、胸→背中→足元の3ヶ所の順に撒いてから手で払うという決まりがあるとされています。

さとしの家の場合、撒くのが面倒なので、手抜きで(2)のパターンにしてしまうことが多いです。こうすると、塩と塩の間を通って入れば身を清めるのと同じような気分を味わえるかなあ、という感じになっています。
ただ、これは正確に言うと、「清めの塩」と「盛り塩」とは意味もやり方も違うらしいですけど。。

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葬儀後の塩についての意味!

正直にお伝えすると、神道であっても塩を撒いてお清めをする行為は意味のない行為、という見解も複数あります。
色々調べたところ、次の3つがありましたのでお伝えします。

(1)清めの塩は自分の体に撒くものであり、周りに撒くのではない、という意見
「穢れを祓う」のは、故人が汚いとか不浄というのではなく、故人が亡くなった原因の悪霊か何かが自分についてこないように、と自分を清めるための行為なのです。「けがれ」という読み方から、穢れを「汚れ」=「きたない」と解釈して故人に失礼だと感じる人もいます。仏教で塩を撒かない、という意見には、この「けがれ」が良くないイメージになっているからだということです。

(2)塩を振りかけるだけでは清めにはならない、という意見
本当に祓うのなら塩水に浸かって「禊をする」のが本来の姿だとか。これは、元々がイザナギとイザナミの話から来ているのですが、何故塩かというと、イザナギが身を清めたのが川の汽水域(海水と真水が入り混じっている水域)だからなのです。

(3)塩には悪霊退散効果はない、という意見
日本人は何かあると塩を撒いて清める、ということを行いますが、欧米では特に塩を使うことはありません。日本独特の風習のようですね。そして、こういうことは、霊能者とか信仰心の篤い人がやれば効果があるのかもしれませんが、普通の人が使っても意味がないそうですし。私自身が霊感がないので不明ですが、迷信や俗説などが混在したまま現在に至っている。

葬儀後に塩を撒くのを忘れた場合!

とはいえ、やっぱり塩を撒きたい人もいますよね。
私にはインスピレーションがないので分かりませんが、見える人には霊が見えるそうです。そして、その人に言わせると、告別式などの場合はこの世とあの世の境界があやふやになり、あの世から様々な霊が来てしまい、時々変な霊が家までついてくる、ということがあるのだとか。ですから、そこを防御ためにも、ここから先は下界だから来ないように、という意味で塩を撒きたいのだそうです。

そういう人が塩を撒くのを忘れて家に入ってしまったり、塩を貰いそびれて玄関で途方に終えることがあるでしょう。

そんな場合には、理が非でも気になるのであれば、気になった時に家の外に出て塩を撒いてから再度家に入り直しても大丈夫です。それで気が済むのであれば。

ただ、「お清め」という点で言えば、御通夜ぶるまい等、告別式後に心成しかの飲食をしたり日本酒を飲むことも「清め」の一種となっているのですよね。塩だけがお清めではないのです。ですから、その時点で清めている、という意識があればOKではないでしょうか。

お清めの塩についてまとめ

葬儀後の「清めの塩」は現在、無くなりつつあるカルチャーです。そもそも、穢れを文字の読み方から聯想して「汚い」という印象で受け取ってしまうことがかん違いの元ではないでしょうか。

穢れを祓うのは、故人が悪いのではなく、故人が亡くなった要因の悪霊か何かが自分についてこないように、と自分を清めるための行為であり、塩だけでなく食事や酒でも清めることが出来るものです。
ですから、塩を忘れた、と慌てるのでなく、お清めとして多少の飲食をした、と認知すれば気持ちが和むでしょう。

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